No.5 クロガネモチ
被爆樹木
73年前、原爆投下によってこの辺りは一面が焼け野原となった。この樹も残ったのは根元だけだったが、そこから新芽が出て成長した。
旧愛宕池の周りでは、他にもセンダンやムクノキが被爆し生き残っている。
夏になると、この樹の周りで蝉取りをしている子どもたちをよく見かける。
樹の足元には、蝉の幼虫が出てきた穴がぽつぽつと開いていた。
この樹の下で、そんな光景を見ながら過去に想いを馳せると、
今この通りで人や虫の生活、営みが普通に行われていることが、すごく幸せなことだと気づかされる。
白神社前
(2016年7月24日撮影)
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